オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。最近はオランダの病院で働くブログ。

【宴会列車P】

オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

 

【総スカン、いや総ポカン】

 

オランダの住宅街にて、注文した服を受け取ってくれたお隣さんがコメンテーターくらい厚化粧だったので朝から驚いた。

 

 

その日は20:30に仕事を終えた。

 

 

夜になり、ひんやりとした空気が辺りを包む中、駅で特急を待っていた。

 

 

昼間の陽気は幻のように消えていた。

 

 

時刻は21時頃。

 

 

私は自分のホームに早く電車が滑り込んでこないかと立って足を動かしていた。

 

 

音がしたので「やっときたか」と見やると、向かいのホームの電車だった。

 

 

速度は緩まることはなく、このユトレヒト駅を通過するようだ。

 

 

はて、ユトレヒトはまあまあ主要駅だが、通過する電車もあるのか。

 

 

車両はNSではなかった。

 

 

たまに見かけるドイツからの国際電車かもしれない。

 

 

先頭車両の車体にはでかでかと「貸切」と書かれていた。

 

 

「パーティ」の文字も見えた気がする。

 

 

ともあれ、ユトレヒト駅が歓声に包まれた。

 

 

は?

 

 

サッカースタジアムにいるかのような歓声だった。

 

 

閑散とした駅に急激に人が増えたようだった。

 

 

は?

 

 

ここは駅ぞ?

 

 

15両はあっただろう。

 

 

途中の車両で4名ほどが窓から顔を出し「うええええええい!!!!!」とご機嫌に叫んでいた。

 

 

お前だったのか。

 

 

 

その4名の次の車両も4名ほどの男性が肩を組み、ホームの我々に向かって「いええええええい!!!!!」と奇声をあげていた。

 

 

この辺から私は、これは電車というアトラクションに乗っている学生達なのだと理解した。

 

 

次の車両でもやはり、窓から顔を完全に出している輩が数名いたので、大きく手を振ってみた。

 

 

「いええええええううううう!!!!!!」

 

 

反応があったことが嬉しかったのか、歓声が倍になった。

 

 

永遠にも思えた長い電車が通り過ぎると、私は隣の女性に肩をすくめた。

 

 

「何だったんだろうね」

 

 

真っ青なコートを着た女性は、私と同じように肩をすくめた。

 

 

「分からん」

 

 

誰が向かいのホームに来る電車なんか気にするだろうか。

 

 

調べてみたが、貸切電車と検索しても子供用の汽車ポッポしか出てこなかった。

 

 

もし詳細を知っている方がいれば、教えて頂きたい。

 

 

金曜の夜、15両貸し切るのに幾らかかるのか気になって仕方がない。