【オランダの病院で働いている 27】
オランダの白い巨塔みたいな病院で、白いユニフォームを纏い、白い食器を整理整頓したりなんだりする日記。
オランダは従業員を大切にする。
能力がないからと言って雇ってからすぐにクビを切れないし、体調不良で休んだとしてもその分給料が発生する。
この辺の法律をちゃんと調べて併記できたらアクセス数1000台に乗るのだろう。
しかしながら、私は今を生きることで精一杯だしさっきまでお腹いっぱいだったのに帰宅すると同時に急激にお腹が空いてきたのでクッキーが食べたくて仕方がない。
バターたっぷりのクッキーに早く齧り付きたいので、オランダの労働者有利の法律についてはまた次回(もしくは次次次回)とさせて頂こう。
そんな就労環境に恵まれたオランダで、最も素敵だなと感じるところは休憩時間が多いところだ。
日本でフルタイム(8時間)勤務すると、昼休憩の1時間だけが休憩ではなかろうか。
私は今日、フルタイム(同じく8時間)で2時間の休憩を取った。
それも一気にではなく、こまめに30分、45分、と作業が終了するとともに適宜取ることができた。
これは今日が祝日で、大学の授業がなかったため医学生がレストランに全く訪れなかったことにある。
普段なら12時〜13時の間に医学生が200名くらいガツガツ食べに来る。
かといって入院患者が急に減ることはないので、いつも通りの人員が配置された。
暇で当然である。
病院は広いので、外のテラス席に腰掛けたり、近くの池を見に行ったり、食堂の椅子やソファ席でくつろいだり、リラックスする方法には困らない。
普段も1時間と少しは休憩時間を確保してもらっている。
暇な時間に必要ないところの掃除を命ずる方針ではないので、暇であればどうぞコーヒーでも嗜んでください、というスタンスだからだ。
もちろん生活費が高いので、給料も日本より高い。
給料が高いと激務がセットだった日本の環境とは大違いである。
君もオランダで働きたくなってきただろうか。
暇に罪悪感を感じないあなたなら向いているかもしれない。