オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。

【返信が適当すぎるバイト先1選】

オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

 

【チームワーク0でんねん】

 

オランダの都市部にて、なんとなくデリバリーライダーを始めたらすっかりそれが生業になってしまった日々を送っている。

 

これはGetirというトルコ発祥、オランダでぐんぐん店舗を増やしているダメ企業の話だ。

 

配達専門のスーパーで、実店舗はあるがアプリ経由のオンライン注文でのみ商品が買える。

 

それを、ライダーが自宅まで配送するシステムだ。

 

私はそのストア勤務(商品ピッカー)に応募した。

 

ダメなのは求職者にとってなので、利用者にとっては優秀なのかもしれない。

 

この会社によって私は少なくとも3時間を無駄にしたので、サクッとダメなところを紹介したい。

 

 

1)電話を引いていない

 

友人に「こんなのあるよ」と教えてもらったのが最初だ。

 

彼女はUAE出身、オランダに私より長く住んでいるが、オランダ語は喋らない。

 

つまり、英語話者の仕事に詳しかった。

 

早速応募すると、店舗で商品を詰める作業に対するオンライン説明会の予約フォームが送られてきた。

 

説明会を予約するついでに、同時に送られてきたGoogleフォームに記入せよと記載があったので面倒だがIDの表裏の写真を載せて送信した。

 

説明会は平日、週末と日中の時間ならどこでも予約できるシステムだった。

 

説明会はGoogleの会議システムで行われた。

 

私が参加した時は10名ほど、年齢も様々な応募者が参加していた。

 

その説明会から一日以内に次のステップに進むための契約書がメールで送られてくると聞いていたのだが、それが2週間経っても送られてこなかった。

 

さすがに遅いので、電話をしようとHPにアクセスすると、カスタマーセンターに電話番号の記載はなかった。

 

質問はメールでしか受け付けていなかった。

 

求職者ではあるが、アプリ利用者のように問い合わせをした。

 

結果、その問合せから2ヶ月経つがまだ返事が来ていない。

 

電話を引くと、HPを見れば分かるようなくだらない質問や、オペレーターを雇うだとか、面倒な事が色々増えるのだろう。

 

しかし、今ならワッツアップだとかSMSで連絡を受け付けている企業を私は知っている。

 

メールだけの企業はお客様対応を重視していないのだと感じた。

 

 

 

2)紹介者を介しても音信不通

 

1)の不満を、紹介してくれたUAEの友人に伝えると、

 

「私はつい先週から働き始めたから、私からの紹介ってことでもう一回応募してみたら?二人とも200ユーロのボーナスがもらえるよ!あと、ライダーの方が仕事が楽そうだから、そっちをお勧めする。」

 

なんとも耳寄りな情報が寄せられた。

 

彼女はロッテルダムに住んでいるので、私はロッテルダムに足を向けて寝るのは止めることにした。

 

その際も彼女からは「確かに採用の速度は遅いから、気長に待つといいよ」と助言を頂いた。

 

ということで全く同じ工程を、今度はライダー志望で応募した。

 

すると同じようにGoogleフォームと、オンライン説明会の予約フォームが送られてきた。

 

さっさと予約を済ませると、説明会の時間が前の二倍、2時間あることに気づいた。

 

当日知るのだが、ライダーは会社の保険に入るため、その保険適用となる条件が色々あるようだった。

 

例えば事故に遭った時、スマホをいじっていたら適用外になってしまうので絶対にスマホは自転車に付属のスマホホルダーに固定して使うなど。

 

ライダーというよりは、オランダで自転車を乗るにあたっての注意事項が多かった。

 

その説明があるため、ストア勤務よりいささか長い時間だったのだ。

 

説明会の最後、例によって「1日以内に契約書が送付されます」と担当者は口にした。

 

そこから三日、またしても音沙汰がなかった。

 

 

 

3)最悪の結末

 

今度はカスタマーセンターでなく、無礼ではあるが採用担当者っぽいメールアドレスに片っ端からコピペでメールを送った。

 

すると、功を奏して1週間以内に返信があった。

 

 

 

【あなたのビザでは、当社では採用できかねます。】

 

 

 

文章はこれだけだった。

 

英文末尾あるある、"Best Regards,"も、"King Regards,"もなかった。

 

殺してやろうかと思った。

 

それなら、1回目の応募の私のビザ写真が添付されたGoogleフォームを受け取った時点で不採用通知を送れたはずだ。

 

思い返しても、選択肢は一つだ。

 

殺してやろうかと思った。

 

 

 

4)チームプレイ出来ない症候群

 

恐ろしいことに、続きがある。

 

その日は朝からベッドの上でYouTubeを流してまどろんでいた。

 

10時を過ぎた頃、電話がかかってきた。

 

「GetirのXX店のXXですけど、あなたライダーに応募してくれたよね?」

 

私の幸せなかまいたちYouTubeチャンネルタイムを邪魔する女性の甲高い声。

 

さっきまで寝ていた感まるだしの声を隠すことなく、私はこう答えた。

 

 

「私のビザでは働けませんってメールもらったけど働けるんですかね?」

 

 

「あ、あ、そうなの。それはすいませんでした。幸運を祈ります。」

 

恐らく、人事の採用不採用がストアマネージャーに届いていなかったのだろう。

 

彼女は”この店舗の応募者一覧”から私の番号にかけてみたに違いない。

 

そうすると、説明会を聞いて「ちょっと違ったな」と応募を辞退した人にもこのように急に電話がかかってくる事が考えられる。

 

なんて適当なんだ。

 

ストアの番号をブロックして、二度寝を決めた。

 

というわけでGetirは英語話者を幅広く採用しているが、社内がしっちゃかめっちゃかなのでおすすめできない。