オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。
【イタリアあるあるポルトガルあるある】
オランダ、アムステルダムよりブリュッセルの方が近い南端のホステルにて住み込みで働いている。
先日、ポルトガル人のゲストと話す機会があった。
彼はオランダ旅行を終えたら、オーストラリアと日本のどちらかで働きたいと考えているそうだ。
私は彼の目をまっすぐ捉えながら「オーストラリアがいいと思う」と即答してしまったのだが、これは私だけの現象ではない。
ポルトガル人だって「自分の国で働くと給料が激安だから」と言っていた。
同じく住み込みメンバーのイタリア人に「イタリアってとにかく料理が美味しくて最高だよね」と伝えたことがあった。
「そうね、働くこと以外は完璧!」
そして私の意見はこうだ。
日本は東南アジアより些か物価が高いが、ヨーロッパよりは安いので一見過ごしやすく見えるが、働く環境は「俺ロボットだと思われてる?」という時間と年次休暇数なので恵まれていない。
その上転職に寛容でないので息苦しい。
多分似たり寄ったりな不満が、外国で働いている若者からは出てくるだろう。
というか、私たちはそこが似たもの同士なのだ。
私たちは母国語以外もマスターしたから飛び出してきたのではない。
私たちは家族のために出稼ぎに来たのではない。
ただ自分一人がおまんま食っていくために、少しでも納得できる環境に身を置きたかったのだ。
理想と現実は住んでみてギャップが分かる。
いつまでも憧れて自分の環境を悲観しているより、マシな選択をしたのだ。最良かどうかは知らない。
今日も「日本に遊びに行きたい」の一言に
「遊びにならいくらでも来て!」と返事するのだった。