オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。
【グァバジュースなら甘くても】
私はこんなに日本語をはてブにぶつけながら、オランダ語を勉強している。
オランダにはかつて6回ほど訪れており、入り口出口トイレなどの単語は理解していた。
しかし私がオランダに興味を持つきっかけとなった、アヤックス(サッカーチーム)のインタビュー記事は相変わらず翻訳機能にお任せしていた。
今回住むからには、自分の中に翻訳機能を入れることにしたのだ。
先日、勉強するためカフェに入りコーヒーを注文した。
周りにびっしりオランダ人が椅子から生えているのに、オランダ語を呟きながら勉強するのは些か恥ずかしいが、あわよくば話しかけてもらいたい気持ちもある。
早速コーヒーが到着した。
予想を上回る酸味と渋さだったので、私は追加でクレームブリュレを注文した。
クレームブリュレも、予想の遥か上空を飛来する甘さだった。
ほどよく焦げたパリパリの砂糖を割ると、口に入れた瞬間、砂糖。
砂糖が口いっぱいに広がり、後味が砂糖。
砂糖爆弾。
クリームタイプの砂糖を注文したんだろうか。
コーヒーをがぶ飲みするも、砂糖は歯の隙間に手を入れて食らいつく。
頑固汚れの砂糖。渋いだけのコーヒー。
そういえばルームメイトのナイジェリア人が言っていた。
「この国の甘いものはシュガシュガリーだから合わない!」
シュガシュガリー、原宿発のブランド店みたいで気に入った。
シュガシュガリーなスイーツには、唐辛子よろしくスプーンの多さで甘さを事前にお知らせしていて欲しいくらいだった。
飲食店が、辛さにだけ親切なのは何故だろう。