オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。

【朝目覚めるたびに混乱】

オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

 

 

【なんでここにいるんだっけ?】

 

 

私が1週間に何度か感じる変な感覚について。

 

2段ベッドの下に寝ている。

 

上はスペイン人のAちゃんが寝ているはずなのだが、ここ数日は彼氏がベルギーから会いに来ているので、不泊だ。

 

ベッドはオーナーの手作りで、ところどころ、隙間に差があって面白い。

 

例えば、私から見て上段ベッドの上半分は綺麗に5cm間隔で板が並べられているが、下半分になると”もっと間隔を詰めなきゃ材料が余る!”と思ったのか、1cm間隔になっている。ぎゅうぎゅう詰めだ。

 

私はカーテンをつけたいため、ベッドの上と下、つまり短辺2つの長さを測ったことがあるのだが、それらは同じ長さだった。枠組みはしっかりしているということだ。

 

そんな安心して眠れる手作りベッドなのだが、起きて木の枠組みを見て

 

”ここはどこ?”

 

”なんでここにいるんだっけ?”

 

一種の錯乱を起こすことがある。

 

ここはオランダで、なんでここにいるかについては鬱蒼とした森の茂みの中に隠れていて、まだ答えに辿り着いていない。

 

滞在も数週間が経ち、”なんでここにいるんだっけ?”に頭をもたげることが多くなってきた。

 

ホステルには四六時中人がいる。

 

なかなか一人になれる時間が確保できない。

 

ゲスト用のリビングに行ったら誰かが食事をしているか、パソコンで仕事をしているか。

 

「何食べてるの?」「おにぎりって何?」から始まる愉快な会話もある。

 

だけど時々は、一人にして欲しい。

 

では、私は何故ここにいるのだろう?

 

異国で素敵な友達を作りたいのではなかったか。

 

しかし、ずーっと誰かに見られていることが過大なストレスになってきている。

 

従業員用のキッチン(現在電球が切れているため人が集まらない)でうたた寝をしていれば「ここにいないでさ、リビングに行けばいいのに」

 

ひとりぼっちで寂しいと思われたのか、そんなアドバイスをもらったこともある。

 

一人でゆっくりしたい時もあるのが、それはホステルに泊まるような人間には不必要なのだろうか。

 

確かに、一人でいる時間より誰かと時間を共有した方がここでは有益な気がする。

 

だけど、ずっと損得を考えて生きることもしんどい。時には休憩が必要だ。

 

その休憩すら、ここでは見られてしまう。心配されてしまう。

 

”なんでここにいるんだっけ?”

 

忘れるくらい、日々に没頭しつつ一人の時間を確保したい。