オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。

【みんなの休息時間】

オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

 

【ひとりにして】

 

オランダのオランダではそこそこ知名度のある街のホステルにて住み込みで働いている。

 

ホステルに住み込みで働くメンバーは6名まで採用しており、現在は5名が寝泊まりしている。

 

ドミトリーに押し込めれているので、部屋に帰っても誰かいる。昼夜逆転しているメンバーもいるので、部屋に入れば一人きりという空間はここには存在しない。

 

ではどこで一人を満喫するのか?

 

一人時間は精神衛生上必ず必要だ。

 

今日誰々と遊ぶの、週末パーティーに行くの。

 

人は誰かと約束があることを報告したがるし、羨ましがるが、本当に必要なのは一人でゆっくりするなど、どっぷり好きなものを味わう時間だと考えている。

 

さて、一人になることにコツがいる私たちのチルタイム(休息時間)を紹介しよう。

 

ここにいる歴が長い順に紹介したい。

 

まずはインド人、4か月働いている彼だが、22:30にバーを閉めた後が彼のチルタイムだ。

 

バーにはこのホステル唯一のテレビがある。パナソニック

 

バーを閉めた後は彼と仲のいいフランス人か、彼と話したいスタッフしか来ない。

 

バーの片隅に設置されてテレビ。

 

テレビの前にはバーらしく背が高い机と椅子しかないので、低い椅子を持ってきて自分で淹れたコーヒーを味わう。

 

そこでコメディセントラルや映画チャンネルを観ることが彼のチルタイムだ。

 

さて、夜勤のフランス人は部屋にいることがチルタイムだ。

 

彼は最初の一か月私たちと同じドミトリーにいたのだが、夜勤のポジションが空くと夜勤に移動した。

 

夜勤になるとフロントの横というすごくうるさい場所にはなるが、個室がもらえるからだ。

 

彼が個室を欲していることを私は知っていた。

 

ドミトリーにいる頃、彼は入って右側の一番奥の二段ベッドの下に陣取っていた。

 

二辺が死角になっているいいポジションだ。

 

おまけにタオルをかけて、視線を遮っていた。

 

明らかに一人時間を邪魔しないで、といった雰囲気だったz

 

シフトのない日は一日中ベッドに腰掛けパソコンをいじっていた彼に個室が与えられて本当によかった。

 

何故なら、今は彼のチルタイムと知りながらもそこは私の部屋でもあるのでどうしても用事があるからだ。

 

さて、今のところ3番目に長く滞在している私のチルタイムは、洗濯中だ。

 

スタッフ用洗濯機が何故か地下のスタッフ居住スペースになく、四階にある。

 

四階まで登ったり降りたりするのがしんどいので洗濯をしている30分、屋上に繋がる扉の前に腰掛けYouTubeかまいたちチャンネルやダイアンチャンネルを観ている。

 

ドミトリーではイヤホンが欠かせないので、ここでは好きな音量で流している。

 

一度レセプションの男性スタッフに「こんなところに隠れてたの?」と言われたので

 

「隠れてたんじゃなくてチルタイムなんよ」と答えたらそこから私を洗濯機の近くで見かけても誰も声をかけてこなくなった。

 

リプトンのアイスティーを飲みながら日本語に浸っている。

 

さて滞在一か月は経過したかな、イタリア人の彼はスタッフルームの最奥、ハクナマタタと呼ばれるエリアでチルタイムを過ごしている。

 

ハクナマタタには赤いソファ、皮張りのソファ、グレーのソファと客室用に買ったけど圧迫感があったから外したソファが三つ並んでいる。

 

ソファにテーブルを置いても人4人寝れそうなスペースがある広いリビングだ。

 

もっと明るく出来るのに薄暗い照明が好きなのか、程よい灯りとともにパソコンをしたり母親と電話したりしている。

 

手元にはいつもお気に入りのペプシが置いてある。

 

アイルランドの19歳の彼女はホステルの中でチルしていない。

 

ホステルから自転車で10分くらいの場所にオランダではお馴染みのカナルがあるのだが、

忙しかったシフト終わりに「どこ行ってきたん?」と聞けば必ず「カナル」と返ってくる。

 

オランダでは自転車用道路が整備されていて走りやすいので、自転車に乗る時間も楽しいのだろう。

 

1番の新入りのポルトガル人は、190cmで体が縦にも横にも大きい。

 

まだ入って一週間なので彼のチルタイムを見つけられていないのだが、清掃のシフト中に電話しているのをたびたび見かける。

 

私を困らせた仕事しないスパニッシュガールを思い出して嫌だが、まあ仕事はしているのでいいとしよう。

 

色んなチルタイムがあるが、私にとって共通することは邪魔しないことだ。

 

私たちは家族のようだが、人生の一時期を色濃く過ごしている他人なのだ。

 

他人だからこそ、慮ることがある。