オランダワーキングホリデー情報局

オランダワーキングホリデーの情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。最近はオランダの病院で働くブログ。

【鼻につくからかき消されがちな海外在住の嘆き】

【たまには日本がオランダに来いよ!】

 

飛行機での長旅が嫌いだということを言うだけのブログです。

 

阿鼻叫喚、じゃなかった共感の嵐間違いなし。

 

【海外に住んでいる人が全員望んで住んでいると勘違いされている】

旅行好きが高じて最終的に海外に住むことになった。

 

または、海外に住むことを前提に旅行会社であるとか、航空会社に勤めていて計画的に海外に住む権利を手に入れた。

 

そういう人の成れの果てがあの四文字だと思ってはいないだろうか。

 

海 外 在 住

 

経験したことのない者だけにこの四文字はひどく甘美に響く。

 

疲れた時の明治アーモンドチョコレートのように。

 

実際には海を越えた向こうに住んでいるだけであり、住んでいるだけで日本にいる頃と何も変わらない。

 

野望を叶えたから悠々自適に生活を送っているわけではない。

 

私のように「なんか気づいたらいたんだよね」という人の割合が多いのではないか。

 

人生を一歩一歩歩んでいるつもりで着々と流されていたら、身分証が運転免許証ではなくビザになっていた。

 

健康保険証もいつの間にかなくなって、市民番号で収入も加入している保険も全て管理されている国に住んでいた。

 

いたるところにゴミ箱があるのに、そこかしこにゴミが落ちている国に住んでいた。

 

な、なんでこんな国に?

 

嫌とは言わないけれど、そりゃ綺麗な国の方が嬉しいじゃん?

 

しごおわして、夜中でも開いてる牛丼屋がある国の方が良いに決まってんじゃん?

 

そんなささくれ程度の不満を100個以上抱えて海外在住といういつまで背負うのか分からない肩が凝る荷物を背負っている。

 

友達からいつも「かっこいいね」で片付けられる四文字は、たまに抱えきれないくらい重たくなって私を苦しめる。

 

 

【日本にいる家族友人は日本への一時帰国を無料で有給消費ゼロだと勘違いしている】

全然ちげぇ。

 

15万〜30万強。

 

それも前回の帰国時に貯めたマイルを何とかやりくりして、だ。

 

それをあいつらは特に値段も聞かず。

 

「地元なんだから定期的に帰ってきて当たり前や」

 

「実家なんだから一年に一回は顔を見せて当たり前やろ」

 

シャラップ!!!!

 

そういうお前らは全くこっちに来ないな!?

 

その理由を当ててやろう。

 

飛行機に長いこと座りたくないし、聞かなくても飛行機代高そうだし、あいつはどうせ日本に帰ってくると思っているからだ!!!!

 

お前らがその「どうせ帰ってくる」と思っている旅程には何十万の稼ぎと何日間のバカンス(有給休暇)が注ぎ込まれていると思っている!!!???

 

ほぼ全部のバカンスを使って日本に帰っているんだよ!!!!

 

全部だよ!!!!????

 

聞きました皆さん!?

 

一年に一回の日本への帰省が私のバカンスの全てですよ!?

 

お分かりいただけただろうか。

 

私は日本へ一年に一回帰っている限り、他の国へバカンスに行けないのだ。

 

休暇の全てを祖国にぶっ込んでいるからだ。賭けすぎ。一平かよ。

 

じゃあ短くすればいいじゃんって?

 

そんなの時差ボケと戦って終わりじゃん。

 

それは辛いじゃん。

 

そんなこんなで三週間は帰るじゃん?

 

日本へゆっくり帰ろうとすると、永遠に他の国へのバカンスへの道は閉ざされるわけだ。

 

スペインとかフランスとか陸続きなのに、住んでから一度も行ったことがない理由はここである。

 

日本に全ベットしている。

 

君たち家族や友達に会うために金と時間を遣っている。

 

平等ではない。

 

今度は君たちがこっちに来ないか?

 

少しは気持ちを分かり合いたいからさ。

 

 

【海外在住は飛行機移動など朝飯前だと勘違いされている】

私は実家の愛猫に会うために今までは自室の部屋のドアを開け放しておくだけでよかったが、今では飛行機に乗らなくてはならない。

 

部屋のドアを開けても入ってくるのは冷気だけになってしまった。

 

それも半日くらい座りっぱなしでやっと着く素晴らしく遠い東の国だ。

 

ほんまに遠いて。

 

うんざりしている。

 

なんでこんなに遠い国に住んでしまったのだろう。

 

そもそもなんでこんなに遠い国出身なんだろう。

 

地殻変動か何かでヨーロッパと日本が隣同士になってくれないだろうか。

 

ごめん、言いすぎてない。

 

大勢の犠牲を払ってでも私は私の浮腫んだ足に永遠の別れを告げたい。

 

金輪際、客室内を2時間に一回立ってウロウロしたくない。

 

「あいつまた立ってるじゃん」と客室乗務員に思われたくない。

 

前の座席が近すぎるモニターで映画を観たくない。目がしんどい。それアマプラで観た。

 

何回乗ってもあの軽いのか重いのかよく分からない鉄の塊は苦手である。

 

責任の一端は、私にある。

 

メーデー!:航空機事故の真実と真相」というナショナルジオグラフィックチャンネルのドキュメンタリーが好きだ。

 

実際にあった航空機に関わる事故や事件を調査した結果を、再現VTRと専門家や乗客のインタビューとともに紹介する番組だ。

 

構成が非常によくできており、番組冒頭で視聴者は該当機の安否を知らされない。

 

最初に機長がインタビューに出てくれば「よかった助かったんだ」と安心できるのだが、メーデー!は乗客乗務員全員無事だった事故であっても機長のインタビューを最後まで出さない。

 

私はこの番組に夢中になってしまった。

 

そして余計に飛行機での旅が嫌いになった。

 

ありとあらゆる事故の原因を覚えてしまったからだ。

 

  • 離陸前に滑走路で指示を無視した為の衝突事故は意外と多い
  • 尾翼に整備不良があったら離陸後すぐに墜落する
  • 貨物室からモバイルバッテリーが発火して火災が発生する可能性がある
  • ベルト着用サインが消えてる時に上下逆さまになった事例もあるからずっとベルトをしておきたい

 

ちょっとぐらい忘れろよ。

 

離陸する時、私はいつも手に汗を握っている。

 

機体が安定していても、横になって寝ていても、ベルトをずっとしている。

 

着陸が最も怖く、常に翼と地上を確認している。

 

私が着陸時に寝ていたのは、もう7年以上前のことである。

 

7年間ずっと着陸時に寝ていない。

 

鉄の塊はその間、緊張の塊に変わるのだ。

 

帰るのに必須の交通手段なのに、緊張で眠れない。

 

手に嫌な汗をかくほど疲れることが一年に一回必ずやってくることを不幸と呼ばずして何と呼ぶだろうか。

 

 

【海外在住は海外に住んでいるんだから文句を言うなと思われている】

正直しんどい。

 

 

私はさらば青春の光さんの「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」という本の紹介番組が好きなのだが、この本に関しては読みたくないなと感じた。

 

www.youtube.com

 

動画の内容を要約すると、海外に住んでいるというのは海外在住からすれば前置きに過ぎないのだが、その前置きがマウントだと言う。

 

黙れ。

 

まじで一回お前が住んでみろ。

 

とコメント欄に書きそうになったが慌てて消した。あぶねぇ。

 

日本にいると想定して聞かれると、「工事現場に上裸で仕事してる人なんている?」「電車が2時間遅れるなんてことある?」と話が入ってこないからこっちは前置きしているのだ。

 

それをマウントなどと命名して書きにくくさすなよ。

 

ってか誰でも毎日マウント取ってるやろ。

 

結婚していない人にとってはパートナーとの話がマウントになりうるし、車を持っていない人には朝から渋滞にハマった話がマウントになりうる。

 

例えそれが100パーセント愚痴で構成されていても、だ。

 

だから分類なんてして発言しにくくすなよ、と。

 

ちなみに上記の動画、後編の方が面白かったので貼っておく。

 

www.youtube.com

 

 

【まとめ】

たまには日本(家族・友人・月見バーガー)がこっちに来いよ。