オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。

【猫おるで】

オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

 

【君の猫が来てるよ】

 

オランダの一回聞いただけでは覚えられない地名のホステルにて住み込みで働いている。

 

私は無類の猫好きだ。

 

私が入ってすぐの三か月前からホステルには猫が来ている。

 

近所の飼い猫なのだろう、毛並みは綺麗で模様はハチワレだ。

 

まるまる太ったオスの彼は最近、開いているドアから入りキッチンのクッションの上に座っていた。

 

当然の様に座っていたので私は「君の家だっけ?」と一瞬キッチンから出ようとしてしまったが、私のホステルであっていた。

 

そんな彼には私以外にもファンがいる。

 

25歳のフランス人だ。

 

彼女は身長170cmはある細身で鼻の高い、いわゆるみんなが想像するフランス人であっている。

 

二か月住み込みで働く予定で、荷物は機内持ち込みできそうなオリーブ色のスーツケース一個だった。

 

以前"フランス人は服を10着しか持たない"という本を読んだのだが、彼女はまさにそれを体現していた。

 

必要最低限の持ち物で、美しい。

 

トップスは基本黒か白、ボトムも黒か白。

 

上背があるので何でも似合うのだ。

 

彼女が猫好きだと気付いたのは、写真を見せられた時だ。

 

「今日もあなたの猫来てたよ」

 

私の猫ではないのだが、まあよく遊んでいるので否定しないでおいた。

 

その写真は目線がバッチリ来ていたのだ。

 

「上手いね!」そう言うと、猫の視線が来るまで待ってたという。

 

ここが動物好きとそうでない人の差だと思う。

 

とりあえず猫がいた犬がいたと報告するために写真を撮る人は目線までこだわって撮影しないのだ。

 

フランスの彼女の「猫来てるよ」「猫待ってたよ」に加えてインド人まで「君の猫が待ってるよ」と報告し始めたのでいよいよ猫にお熱なことがバレてしまったようだ。

 

彼はボタンを押したら戻る巻尺と、私の飼い猫が好きだったアルミホイルを丸めたやつは好きではないらしいので、

 

ペットショップで猫じゃらしを買いたい次第である。