オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。
【見つけちゃった】
オランダの都市部にて、郊外に住む友達曰く”そこにはオランダ語話者の仕事しかない”と言われながらぬくぬくと暮らしている。
本日、スーパーで発明を見つけた。
そもそもオランダのスーパーは、セルフレジが去年導入されたばかりのスーパーに通っていた私からしてみれば、発明だらけだ。
スーツケースのように棒を伸ばしてガラガラ引けるカゴも、入り口の液晶で”スタート”ボタンを押して受け取る手動バーコードスキャナーもそうだ。
前者は牛乳など重たいものを買ってもレジまでするする運べるし、カートのようにかさばらない。
後者は、最後にセルフレジでスキャナーを読み取って所定の場所に戻すだけで、支払いが完了できる。
レジ台にて、自分でいちいち読み取らなくていい、カゴの中でレジが完結しているのだ。
買い物がしやすくて、また来たくなるように考えられているスーパーなのでよく寄ってしまう。
策略にはまっていると言えよう。
しかし、スーパーって、馴染みのものばかり手に取ってはいないだろうか。
コンビニのように毎週火曜に新商品が入ってくるのとは訳が違う。
いつもの棚にいつもの商品が並んでいる。
オランダでスーパーの商品がガラッと変わるのは月一回程度だ。
その月一回を心待ちにするのもいいが、自分でもっと楽しめないだろうか。
なんせ時期はロックダウンだ。
まだ外で大手を振って遊べない。
私はスーパーで遊び始めた。
”絶対買うもののない棚に一回行ってみる”
この日私は、ヨーグルトの棚に向かった。
ヨーグルトはよく食べるが、普段は食べ切るのに2〜3日かかりそうな大容量ゾーンにしか行かない。
少食の私でも「少なくね?」と思うほど少量で少し高価なヨーグルトが並ぶ棚に面と向かってみたのだ。
見つけた。
普段なら絶対に手を伸ばさないものを、見つけた。
それはかわいらしい犬のイラストが描かれたパッケージで、
いちご味と書いてあった。
なんだろう。
ヨーグルトのコーナーにあるからいちごヨーグルトなのだろうが、なんせクーリッシュのパッケージに入っている。
ひょっとしたらアイスの可能性がある。
ドッグフードでないことを祈りレジに向かった。
結果、パウチに入った飲むヨーグルトだった。
なるほど、飲むヨーグルトを吸って飲むのか。
味は甘すぎず、私の口に合った。
ちょうどヨーグルトをすくって食べることに飽きていたので、今後は飲むに方向転換しようかと考えている。
今後も”行かない棚に行ってみる”旅は継続して行う予定だ。