オランダに住んでいる人(31歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。
【近所の異世界】
オランダの住宅街にて、晴れていたのに私が散歩に出ると曇る日々を送っている。
引越し先の近所に、トルコ系スーパーがある。
今まで住んでいたハーグではインド、アジア系スーパーをよく見かけたが、ここはトルコ系が多いということなのだろう。
スーパーなのだが、店頭には青果店よろしく果物や野菜がぎっしりと陳列されている。
その色とりどりのフルーツを買うついでに、中を見学したかったのだ。
大阪では見たことのない大きさのトルコ系スーパー。
りんごを袋にぎっしり詰め、「買うものはちゃんとあるんです冷やかしじゃないんです」と言わんばかりに右手に下げながら入店した。
入店すると、いきなり精肉コーナーだった。
見渡しても、オランダでよく見かけるチーズ売り場はない。
なるほど、何にでもチーズをかける文化はここにはないらしい。
精肉コーナーを飛ばし日用品売り場に来ると、ここはオランダでもよく見かける洗剤が並んでいた。
しかし、そういえば鮮魚コーナーがなかった。
チーズと魚は、普通のスーパーの二倍の大きさは存在する精肉コーナーに吸収されたのだろう。
入り口ではわからなかったが、ゆるやかな曲がり角があり、割と広々としている。
角を曲がると、お菓子コーナーになった。
ここにもLaysのチップスや、チョコレートが多数陳列されていた。
よく見ると買いたくなってしまうのでお菓子コーナーを吟味することはやめた。
さて、もう一つの目的であるトイレットペーパーはなかった。
こういう何とか系スーパーにトイレットペーパーがないことを、学んだ一日だった。
帰りにアルバートヘインに寄り、りんごが割高なのを確認してからトイレットペーパーだけ手に取り店を後にした。