オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。最近はオランダの病院で働くブログ。

【DKSへようこそ】

オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

 

【よく考えたらアウトの件】

 

オランダの都市部にて、友人の家に居候しているのでWi-Fiも電気も何もかもお世話になっている。

 

さて、私の出会ったワーストオーナー(賃貸主)との最終章を書きたい。

 

それは私が夜、毎週ハイスピードで授業を進めてくるオランダ語のレッスンの復習をしていたときのことだ。

 

女王陛下(オーナー)が重い拳で部屋をノックされた。

 

「はい!?」

 

女王「ちょっとリビングまで来てほしいんですけど」

 

きた、もうn回目のリビング呼び出しだ。

 

部屋の前で口頭で伝えればいいものを、なぜかこの二人はリビングに呼び出しダイニングの椅子に座らせる。

 

そして謝らせることまでが注意の伝え方だと考えているのだ。

 

部屋の前だと「あ、そうでしたか次から気をつけます〜(バタン)」で終わらせられるのだが、残念だ。

 

閣下(男オーナー)「これなんですか?」

 

閣下が指差す前には私宛の封筒があった。

 

「封筒です。」

 

「こういうの困るんですよねぇ。以前トラブルになったので、郵便物が来る際は必ず事前に相談してからってことになってるんです。中身がわからないなら、開けてください。」

 

確かに、この部屋はホテル並の料金だがここはホテル以下のサービスしか受けられないとこの1週間で体感している。

 

そのエセホテルにお伺いを立てなかったのは私が悪い。

 

一泊から受け付けているのにブッキングサイトに載っていない理由はここだろう。

 

独自のルールを秘密裏に適用させるためには、後で口コミを書かれるブッキングサイトから退くしかない。星1の嵐を避けるには。

 

しかし、何故目の前で中身を開けなければならないのだろうか?

 

「開けて下さい」

 

その威圧的な態度に、中身は分かっていたがしぶしぶ開けることにした。

 

というか、中身を知っていたところでなぜこのクソジジイに報告しなければいけないのだろう。私の個人的な郵便物の中身を。

 

「あ、ICカードですね。」

 

「そしたらそのカードの会社には今、私たちの住所が登録されていると思うので、すぐに変更してください」

 

「かしこまりました。新しい住所もう決まってるんでそっちで登録しますね。」

 

「あ、そう聞きました、家決まったんですよね。おめでとうございます。」

 

言葉はおめでとうございますだが、表情はご臨終です、だった。

 

「そしたらチェックアウトも早まる感じですか?」

 

おぉ、向こうから催促してきた。

 

「X日ですかね〜。まだ調整中です。」

 

「そうなんだ。まだありますね。」

 

まだあるだろう。

 

いや、その日以上の滞在日数を予約しているのにいかにも早く出ていけと言った口調に私は閣下が失礼の天才だと改めて感じた。

 

むかむかしながら床に就くと、翌朝は想像の上をいく戦争が勃発した。

 

 

前日、夜の集中タイムに部屋に来られたことが嫌だった私は、もう喋りたくもないのでメールで

 

”夜の時間は勉強していることが多いので、ノックは控えてもらえますか?もしよければメールで忠告なりなんなりしていただきたいです”

 

と進言した。

 

明らかに閣下も女王も私と接することでハッピーになっているように見えないので、お互いのためだ。

 

こちらがそのメールに対する返信だ。

 

「以前、メールでご連絡した際にご返信がなかったため、貴方は、毎日メールを読まれていないのではと心配しておりました。
このような経緯により、今回は直接お伝えした次第です。

 

貴方のプライベートな時間を邪魔しようという気持ちは一切ありません。

 

今回の件は、貴方の配慮が足りない行動が続いたことにより、私たちとしましては、やむを得ずお伝えせざるを得なかった次第です。

 

こちらとしましても、不本意な状況なのです。

 

このようなことがなければ、私たちから貴方にお伝えする必要はないのです。

 

それにもかかわらず、前回のメールには、ご自身の反省の言葉はなく、私たちへの要求だけだったのは、残念です。

 

今後は、ご自身の反省をまず言葉で伝えて、その後、お願いを伝えていただけると、私たちは不快な思いをせずに済みます。


もう少し、相手の状況心情を考慮したり、ご自身のことを振り返って、言葉にしていただけると、気持ちの良いコミュケーションが取れると思います。

 

また、お伝えしましたように、分からないことは、ご自身の勝手な判断で行うのではなく、事前にしっかりと、ご自身からコミュケーションを取って、私たちに確認していただければ、このようなことは起こらないと思います。

 

今後、このようなことがないように、事前にご自身から、私たちにご質問ください。

 

そして、私たちが、貴方に直接お伝えするだけでも、私たちの時間と労力がかかっていることを、少しでも汲み取っていただけると幸いです。

 

さらに、それをメールにして伝えて欲しいという要求は、さらに時間と手間がかかるということもお考えください。

 

このメールにも、すでにかなりの時間を要しております。

 

そういうことには、感謝の気持ちを伝えると、より人間関係が円滑に進むと思います。

 

昨夜も、便器を洗うブラシにかなり便が付着した状態で置いてありました。
そのブラシを見た方はどう思うでしょうか。

 

以前も、トイレを使った後は一度確認して次に使う人が気持ち良く使えるようにとお願いしましたが、改善されておりません。

 

使用したものは、使用後しっかりとご確認し、次に使う方が気持ちよく使えるようにしておいてください。

 

ご存知のように、ここは、ホテルでありません。

 

特に、共有スペースはより注意を払ってご使用いただき、使用後はきれいにお願いいたします。

 

どうぞ、貴方もみなさんも気持ちよく過ごせるように、協力のほどよろしくお願い致します。


また、今後は、メールには必ずご返信をお願いします。」

 

 

なっげぇ。

 

びっくりした、私は何行のメールを送ったっけか?

 

要約するとこうだ。

 

・お前が全部悪い

 

・トイレの掃除は自分でしなさい

 

・お前の要求なんてどうでもいい私たちは臨機応変にするつもりはない

 

 

部屋を借りている人の立場に立ってみてほしい。

 

例えば返信する必要がないと思っていても、相手は賃貸主だ。

 

このメールをこの要求を、無視すればどうなるのだろう?

 

最悪の場合、今夜寝る場所から屋根がなくなるだろう。

 

だから私は全く心に響かないメール、サイコパスからのメールだと感じたが、一応返信をした。

 

すると、今度は「トイレの清掃が行き届いていなかった件についての謝罪がないので謝罪文を書いて送り直してきてください」というメールが届いた。

 

詳細はこちらである。

 

「私たちは、なんでもかんでもご指摘しているのではなく、それが続いた時にやむを得ずお伝えしているのです。


それに対して、「確認不足です」とメールで伝えるだけでなく、それに対してのお詫びの言葉などをまず先に伝えられると、より人間関係が円滑に進むと思います。

 

メールは、誤解が生じないよう、私たちはかなり言葉を選び、よく考えて送付しているので、時間がかかります。

 

それについて、お礼の言葉を伝えてくださったことは、これまでにはなかったので、私たちとしても救われます。
感謝の言葉は大切ですね。

 

それでは、トイレの件について、お返事お待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。」

 

”あ、なんも思ってないっす。”と返信すればよかったのだろうが、残念ながらこの時点でもう2週間滞在する予定だった。

 

屋根を死守したかった私はそう返信できなかった。

 

その上、このメールには謝罪への圧力がむんむんに出ていないだろうか。

 

気の済む返事が来るまでラリーが続きそうである。

 

メールボックスに無駄に長いメールが増えてしまう。

 

郷に入れば感情も郷に従えという考えには全く同意できない。

 

感情は他人に言われて変えられるものではないので、返事を催促することもおかしい。

 

私が「あんたサイコパスやな」と伝えることで何が起きるか、また何か起きてしまう可能性がある時点でこれは立場を利用した人権侵害、つまりハラスメントなのだ。

 

オーナーハラスメント。

 

新ジャンル樹立。

 

最後に、滞在していていちいち掃除しなければならない箇所が多く、気分が悪いので友人の家に駆け込んだときのことを記載したい。

 

こちらも悪夢のメールだった。

 

「外泊の場合も事前にご連絡いただけると、不要な心配をせずに済むので、助かります。」

 

私いくつやねん。

 

私は女王陛下の股から生まれてきたっけか?

 

借りている部屋の電気は切った、暖房のスイッチも一応切ってきた。

 

それで私の行動が規制される必要性は一切ないはずだ。

 

”心配”という大まかな言葉でもって、行動まで規制し始めた。

 

いつの間にか規約にないルールでがんじがらめにされている。

 

独裁者じゃん。

 

自分だけが上司だから、頭おかしくなってるじゃん。

 

相手が話の通じない人間だと分かったらやることは一つだ。

 

逃げろ。

 

こうして今、快適な生活を送っている。

 

私はこの閣下と女王陛下を袋叩きにしたいわけではなく、こういう人が身近にいる、親切な顔をして近づいてくるということだけお伝えしたい。