オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。
【指終了のお知らせ】
オランダの住宅街にて、さっさと散っていく桜が名残惜しい日々を送っている。
半径一メートル以内の話だが、猛烈に腹の立つことがある。
静電気だ。
私の愛用しているフリースだかなんだかのとにかく暖かいお気に入りの毛布があるのだが、そいつを膝にかけると、膝にかけた動作だけで帯電するのだ。
例えば、ラップトップのキーボード。
ドアの取手。
チェストの扉。
その中でも威力が比にならないくらい大きいのがこいつらだ。
セントラルヒーティング。
奴らは窓辺にひっそりとしかし絶対に佇んでいる。
取り除くということは出来ない、備え付けだからだ。
そいつに洗濯物を畳んだ後に触れようものなら、音がする。
もうすぐ青白い光が見えそうなほど、静電気が発生する。
私は暖かいことには感謝だが、最近はセントラルヒーティングに近寄らないようにしている。
近寄らないために、以前はセントラルヒーティングの上に引っ掛けていた靴下も、大人しく物干しにかけることにした。
速乾ではないが、セントラルヒーティングの野郎に近づくくらいなら初めから干さないほうがマシだ。
明らかに日本より湿気がなくて、乾燥しているオランダ。
静電気で死ぬ前に冬が終わってほしい。