オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。
【自由だな】
オランダの都市部でなんだかんだ引きこもらず毎日出かけている。
今は3人でシェアハウスに住んでいるのだが、私以外の2人に共通する習慣があったので記しておきたい。
それはシャワーに関することだ。
シャワールームは3人の部屋のちょうど真ん中にある。
私は寒いのが苦手なこともあり、部屋着にパーカーを羽織ってシャワーを浴びに行く。
パーカーはかさばるのだが、とにかく一瞬でも寒くなりたくないので着て行く。
部屋着はシャワーを浴びても同じものを再度着るので手に持っているのはタオルだけということだ。
ちなみに家ではノーパンで過ごす派なので下着の替えもいらない。
ノーパンで過ごさない派には、過激派が多いので「マジか!」「人と生活してるのに!」とヤジが飛んできていることだろう。
こう言いたい。
一回、ノーパンになってみろ。
案外いけるなと思ってそのまま帰宅して部屋着になるときにはジーンズごとあらよっとパンツを脱ぐことが習慣化するのだ。
さて、話が逸れたがもっと軽装でシャワーを浴びに行く奴を目撃してしまったのだ。
彼女はシャワー室の隣のキッチンから出てきた私に「きゃー!見ないでー!」と言った。
恐らく私が部屋に戻ったと考えていたのだろう。
バスローブを身にまとい頭にはターバンよろしくバスタオルがまかれていた。
なるほど、先に脱いできたか。
バスローブなら確かにタオル一つでシャワーを浴びにいける。
髪の長い彼女はバスタオルがもう一枚必要なのだろう。
これ以上ないほどの超軽装だ。
そして誰にも見られたくない超軽装だった。
私は「何も見てないよー!」と腕で目を覆いながら彼女がシャワー室に入るまでふざけていた。
もう一人の超軽装を見たのは数日後だった。
モルドバ出身の彼女も、髪が長い。
夜8時過ぎ、私と同時に部屋を出て顔を見合わせたことがある。
2人共目的はシャワーだ。
私は前述の通りバスタオルを手に持っていた。
彼女はバスタオルを体に巻きつけて手ぶらだった。
とうとうバスローブでもなくなった。
むしろ、そっちは部屋に備え付けのシャワーがあるの?と聞きたくなるほどだった。
モルドバ人「シャワー入る?」
そうだ、私は君とは真逆で着込んでいるがシャワーに入るのだ。
「入るけど、お先にどうぞ」
「いやいいよ!」
彼女は19歳なので私より10も年下だ。
遠慮してくれたのだろう。
しかし10分も裸バスタオルで待たせるわけにはいかない。
私「先入ってよ〜。だって、すっぽんぽんじゃん!」
「確かに」
そう言って爆笑しながら彼女はシャワー室に入っていった。
彼女たちは私より1か月2ヶ月先に入居している。
私が裸バスタオルになるのも時間の問題なのだろうか。