オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。

【真の金持ち】

オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

【持て余した結果なんだろう】

 

オランダの第6の都市とかいう規模のよくわからない街のホステルにて住み込みで働いている。

 

先日、ランチ中に来週辞めるポルトガル人が話題の中心になった。

 

彼は中学高校を父親の仕事の都合でドバイで過ごした。

 

そこで彼は英語を学んだらしい。最初の一年は何も喋れなくて地獄だったというので、今が地獄の私にとって救いの言葉をくれた一人だ。

 

ホステルメンバーはほとんどドバイに行ったことがないので、彼の話に興味津々だった。

 

アメリカにビバリーヒルズってあるじゃん?ああいう場所がドバイにもあって」

 

「っていうかドバイなんてみんな金持ちなんじゃないの?」

 

オランダ人の横槍が入る。

 

「その中でも頭おかしいくらい金持ちが集まってるのが、エミレーツヒルズって呼ばれてるの」

 

エミレーツヒルズ 。

 

なんてキャッチーで覚えやすい名前なんだ。

 

若干ムカつくのも何故なんだ。

 

ここで私は、何故金持ちは少し高い場所に住みたがるのだろうと考えた。

 

大阪だと香里園なんかは丘の上にある閑静な住宅街だ。

 

兵庫だと六甲や芦屋なんかも山沿いにある閑静な住宅街だ。

 

韓国の映画「パラサイト」なんかは地下に住む貧困層、高い場所に住み洪水の心配のない富裕層といった構造だった。

 

洪水の心配がない、車がいる立地でも問題ない経済力。

 

いやそんなんどうでもいいわ、やっぱり静かに下々の者を見下ろしたいのよ私は。

 

「でかい門があって、プールがあって、もうマジで金持ち。」

 

話はそこから「ヨーロッパ諸国がいかにアジアから搾取してきたか」に変わってしまった。

 

恐らくホステルで日々あくせく働いているメンバーは「生まれた時から裕福な人」への苛立ちが募ったのだろう。

 

「オランダはインドネシアに長いこといたよね!」

 

ポルトガルだって!」

 

「インドはそんなことしてないよ!」

 

「日本は?」

 

「今はしてない、と思いたい」

 

正直に言えなかった、アジア全部を日本にしようとしてたことがあることを!

 

こうやってとりとめのない話をしてランチタイムは過ぎていく。