オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。

【他に気遣うとこあるだろ!】

オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

寝ても覚めても職場】

 

私は現在オランダの、住みやすいが日本での知名度はない町のホステルにて住み込みで働いている。

 

住み込みで働くことは、職場と家が一緒になるということだ。

 

現役大学生で住み込みで働いているポルトガル人もいるのだが、授業がオンラインのため彼は勉強もホステルでしている。

 

人は、場所を分けることで気持ちを切り替えることができる。

 

例えば私は、日本の実家に住んでいた頃は、自室では布団を敷いたらもう勉強や飲食はしないと決めていた。

 

今日の用事は全て終わり!と、寝ることに専念するのだ。

 

特に寝室兼自室では明確な切り替えが必要だと考えている。よく眠るために。

 

ホステルでは共同寝室(ドミトリー)だ。誰かはベッドの上で勉強しているし、誰かはベッドの上で音楽を聴いている。

 

私はドミトリーでは、スマホYouTubeは観るけど、勉強やパソコンの作業はしないことにしている。

 

大きな鏡台があるけど、化粧は外。

 

男性がいるので着替えるのも外。

 

ある日、ホステルと他のホテルのレストランとでダブルワークをしているルームメイトのインド人が珍しく早く帰宅していた。

 

といっても時刻は23時過ぎで、日付が変わるまでもうすぐだ。

 

私は0時前に彼を見かけることがほとんどないので、驚いた。

 

「あれ?今日は早いやん!仕事どうだった?」

 

すると彼は携帯からヒンディー語の動画を流しながら話し始めた。

 

「いつも通りの日だったよ〜」

 

BGMはヒンディー語だ。

 

私が「じゃあね」と自分のベッドに寝転ぶと、彼は「消すね」と電気を消してくれた。

 

作業が済むまで電気をつけたままにするルームメイトも多い中、彼は気が利く方だ。ありがたい。

 

BGMはヒンディー語だ。

 

語気が荒くなっているので、おそらく物語は佳境に入ったのだろう。

 

真っ暗な部屋で、二人きり。

 

彼のスマホの画面が青白く壁を照らし、ベッドの上段からヒンディー語が流れてくる。

 

気を遣うラインが私とは違い、面白くなってきた。

 

その夜はいつの間にか寝ていた。

 

今度から、ヒンディー語を流しながら寝ようかな。