オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。最近はオランダの病院で働くブログ。

【オランダの病院で働いている 42】

【オランダの病院で働いている 42】

 

オランダの緊急搬送がなさそうな落ち着いた病院で働く日記。

 

新入りが来た。

 

ガーナ出身の36歳、ジュニアだ。

 

千原の方ではない。ネイマールの方だ。

 

きっと父か母の名前を受けついでジュニアなので、もう一つの名前が気になるところだがまだ聞き出せていない。

 

先日、ジュニアと他の面々と共に休憩時間に同じテーブルに座った。

 

彼はオランダに住んで一年経つがオランダ語に関しては「ぼちぼち勉強しなきゃなぁ」と言っていた。まだ腰が重いらしい。

 

ズヴェッタ「ホテルのベッドメイクって1日どれくらい作るの?」

 

どうやらジュニアは他にも仕事があるようだ。

 

ジュニア「どれくらい・・・時間で言うと12時間くらいかな」

 

私は週であって欲しいと願った。

 

1日12時間なら違法である。多分。知らんけど。

 

 

 

私「私もホテルのクリーニングで働いたことあるよ。ホステルだったけど、Tilburgって田舎の。Tilburg知ってる?」

 

ジュニア「知らんなぁ。でもハウスキーピング部門だったんだ?」

 

私「言うなればハウスキーピングだったかな。だからベッドの作り方もわかるよ。とにかく引く。引く。引いてシーツを伸ばす。」

 

ホステルではハウスキーピングだけではなく、朝食を準備したり夜の時間はバーテンダーをやったりと、八面六臂の活躍だった。雑用を押し付けられていたのではないと思いたい。

 

ジュニアはなくなったショコメル(カカオの甘いドリンク)をドリンクバーに継ぎ足しに行った。

 

ジュニア「ヒューゴ今日さ、大きいマグカップでコーヒー飲んでなかった?ああいうマグカップどこに置いてあるの?」

 

ヒューゴ「コーヒー今日は飲んでないけど、マグカップなら置いてある場所があるんだ」

 

ジュニア「コーヒー飲んでなかったっけ?確かあの辺で」

 

ヒューゴ「飲んでない」

 

ジュニア「あれ、じゃあ昨日かな。いや、今日だよ。あの辺で見たもん」

 

ヒューゴ「今日は紅茶なら飲んだよ」

 

ジュニア「ああ、じゃあ昨日だわ。ごめん」

 

私「ジュニア・・・」

 

クリフテン「お前大丈夫か?」

 

ジュニア「大丈夫だよ!疲れてないよ!」

 

クリフテン「大丈夫じゃないやつってみんなそう言うんだよな」

 

私「ひどい」

 

ヒューゴ「クリフテンも自分のこと大丈夫って言うもんね」

 

クリフテン「そうそう俺みたいに言うんだよ。大丈夫大丈夫、って。信用できないよな?」

 

ジュニア「やば。面白すぎる」

 

ヒューゴの辛辣な返しにジュニアと私は笑い転げた。

 

ジュニアの高い笑い声が休憩室に響いた。

 

ジュニアにはダブルワークで働きすぎないでほしいところだ。