オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。

【中途半端なレストラン】

オランダに住んでいる人(31歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

 

【おしまいける】

 

オランダの住宅街にて、向かいのマンションのベランダに住む猫を眺める日々を送っている。

 

先日、一つの仕事を卒業した。

 

卒業したというか、”もう働きたくありません”という最悪のお別れのメッセージをオーナーに送った直後にグループチャットも即座に退会した(その理由は後日説明する)

 

ライデンの寿司屋だ。

 

前回の記事でオーナーが日本人だと勘違いした輩からクソリプを送りつけられた、あの寿司屋だ。

 

全く、あったことを赤裸々に書いておいて欲しい言葉といえば”大変でしたね”という同情の言葉だけなのに、書いた上でクソリプが来るとは働いていていいことがない場所だった。

 

私が飽き性なのか、もしくはオランダでは寿司屋で働けそうもないのか。

 

考えた末の結論を述べてみたい。

 

 

 

寿司屋に嫌悪感を抱いた理由はたった一つだ。

 

”いちいち判断するのが面倒”

 

私が好きな考え方に”楽にするとやりたくなる”がある。

 

例えば、洗濯物入れに蓋がついているなら、蓋を取る。

 

そうすることで洗濯物を放り込む時も楽で、洗濯機に運ぶ時も蓋を開けなくていい。

 

そういった隠れた一手間を減らすことで家事は格段に負担が減る、というものだ。

 

寿司屋には随所に隠れた一手間があった。

 

出勤するとポケボールの具材を入れる容器の置き場所が変わっている。

 

洗い物をした後、どこに収納すればいいのか分からない。

 

誰かに聞かなければいけない。

 

この”誰か”も棲み分けがされていない。

 

オーナーがいれば、オーナーに全て聞けばいいといものではない。

 

このオーナーがいろんな場所にいろんなものを勝手に置く張本人だからだ。

 

なので、先輩のパートタイマーに聞く。

 

すると、その先輩も整理された時にいたわけではなく、物の管理を預かっているわけではないので「知らない。探してみようか」と結論づけられる。

 

 

ところで、買ってきたものを探すのは簡単だ。

 

前述の通りオーナーが全てのものを適当に置いていくので「さっき買ってきた小麦粉どこ?」とオーナーに訊けばいい。

 

「後ろの棚の下に置いた」

 

私は暗がりに佇む小麦粉を無事に入手できる。

 

何故だか分かりにくい場所に置くのは私への嫌がらせだと思おう。

 

 

ではシフトを申請したいときは誰に連絡すればいいのか。

 

これはオーナーだ。

 

だが、締切日などは聞かされていないので毎週なんとなく土曜日の前に次週のシフトを提出していた。

 

そして、シフトの発表もオーナーだ。

 

だが、シフトを変わってほしいときはオーナーに言うか、自分で代わりと探すかだ。

 

どちらでもいいので楽に聞こえそうだが、私はとにかく”このレギュレーションはこうするしかない”と筋道が決まっていて欲しい。

 

そうすることで最初に述べた通り”いちいち判断するのが面倒”が発生しないのだ。

 

 

 

ある日、オーナーから「XXを作って」と指示があった。

 

その日はマネージャーもいた。

 

私はこのマネージャーの存在がよく分からない。

 

そう、何を聞いたらいいから分からないポジションなのだ。

 

「作ってって言われても、私作り方知らない」

 

これがマネージャーの答えだった。

 

今までは何かの作り方は全てマネージャーに聞いていたのだが、この一言を境に私はまたいちいち考えなければいけなくなった。

 

”マネージャーも知っていそうだが、今の時間はオーナーがいるからオーナーに聞いたほうがいいのかもしれない”

 

メニュー一つを作るのに、頭にそんなようなことがよぎるのだ。

 

とにかく、”いちいち判断するのが面倒”まさにこれに尽きる。

 

おそらくオーナーは仕事を人に振れないタイプなのだ。

 

全部自分で管理したい、こぼれたものはマネージャーに処理してもらう。

 

こぼれたものは、私たちパートタイマーには全く判別がつかない。

 

だから結局”XXってどこにありますか?”、”XXってどうやって作りますか?”

 

いちいち出勤している全員に聞いていくしかないのだ。

 

こんまり信者の私にとって、何かを探す時間は人生で一番時間の無駄だと感じている。

 

時間の無駄だらけの職場を退職できて、心底いい決断をした。