オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。
【アップルパイの関所】
オランダの都市部にて、毎朝「今日も曇りか・・・」と部屋のカーテンを開けるところから一日を始めている。
私は美術館巡りが趣味なのだが、朝から行って、お昼に紅茶と甘いものをミュージアムカフェで頼むことが多い。
そのミュージアムカフェに必ずと言っていい程はあるメニューがこれだ。
アップルタルト
オランダでアップルタルトとは、白米と同義語である。
定食屋に行けば必ずあるメニュー、白米。
カフェに行けば必ずあるメニュー、アップルタルト。
必ずあるのでメニューじゃなくてもはや、壁と認識してもいいかもしれない。
アップルパイはミュージアムカフェの壁だ。基礎だ。
私はリンゴが好きなのであれば高確率で頼んでしまう。
そこで気づいたことがある。
かっこよい発音で(自称)アップルタルトを頼んだ後にこう聞かれるのだ。
「クリームはおつけしますか?」
最初は何を聞き返されたのか分からなかったのでかっこよい発音(自称)が水泡に帰していた。
どうやらアップルパイに添えるホイップクリーム追加の有無を聞くことがテンプレらしい。
ミュージアムカフェでなくとも聞かれる。
私は、アップルタルトを食べるだけで”カロリーがぁああ”と気にしているタイプなので余分なカロリーは避けたい。
毎回「結構です」と返す。
紅茶にお砂糖もミルクも入れずストレートが好きな理由もこれだ。
余分なカロリーを摂りたくない。
あまりに「結構です」と言う機会が多いので、”ホイップクリームはいりません”と胸に書かれたTシャツでも作ろうかと考えている。
以前、”唐揚げにレモンはかけないでください”というTシャツを見かけたことがあるからだ。
いらない、唐揚げにレモンはいらない。
お腹が空いてきたのでここら辺で終わるとしよう。