オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。最近はオランダの病院で働くブログ。

【日本→オランダ免許証切り替え方法決定版】移住前に日本で準備するべき事

こんにちは、トイレの芳香剤をバニラフレーバーにしてみたら違う意味で鼻がおかしくなりそうな私です。

 

今回は自分でかき集めた情報を散りばめた永久保存版の記事を気合を入れて書いていますので、若干長いですがお付き合いください。

 

 

 

 

 

【オランダへの免許切り替えは簡単?難しい?】

免許証に書かれている交付年に185日以上日本に滞在していたことが証明できる方は簡単です。

 

交付年に185日以上日本に滞在していない方はRDWから”日数を満たしていないので切り替えできません”とメールが来ます。このメールが来てしまったらあなたは難しいパターンですが、最終的には切り替え可能になります。

 

両方に言えることは、諦めなければ可能です。

 

※交付年とは免許を最初に取得した年とは異なるのでよく確認しておきましょう

 

 

 

【切り替え前に日本でチェックしておくべきたった一つのこと】

現有の免許証の交付年です。

 

また、交付年に185日以上日本に住んでいたことを証明できるパスポートを持っているかです。

 

処分してしまい古いパスポートを持っていない場合、または交付年に185日以上住んでいなかった場合でもまだチャンスはあります。

 

日本にいる間にこのブログの目次内の”▶︎”でまとめた3つの申請をしておきましょう。

 

▶︎の作業は日本にいなくても完了できますが、その場合代理人に、はちゃめちゃにお世話になりますのでこれをきっかけに揉める覚悟をしておきましょう。

 

 

 

【免許証切り替えには推奨期限があります】

渡航後、185日以内での切り替え日本大使館が推薦しています。

 

詳細は在オランダ日本大使館こちらのページ【運転免許】からどうぞ。

 

 

 

【大使館:免許証抜粋証明の発行】

全てはここからです。

 

他はオンラインで済みますが、日本関連の用事は必ずと言っていいほど呼び出されますね。早く全部オンライン化してほしいものです(2023年現在のぼやき)

 

いるものをまとめておきましょう。

 

  • パスポート
  • 免許証
  • 証明書発給申請書(大使館にもありますが事前にダウンロードして記入可能)

 

費用:16ユーロ(2023年の情報)

 

期間:約一週間

 

受け取り方法:大使館へ再びえっちらおっちら出向く

 

詳しくはこちらの大使館の各種証明ページをご確認ください。

 

 

 

【CBRのサイトでオンライン健康チェックを行う】

免許更新の際にしかアクセスしないでお馴染みのCBRさんです。

 

少々長いですが、10分もあれば終わる健康チェックに応えていき、最後に支払いを行います。

 

この支払い終わっていないとこの後のステップ、市役所での申請が行えませんので必ず先に済ませておきましょう。

 

費用:41ユーロ(2023年の情報)

 

支払いが終わるとすぐにPDFでダウンロードできるようになります。

 

このPDFを印刷して申請の際、市役所に持っていきましたが、向こうはすでに支払い完了の情報を知っていたので使用機会はありませんでした。

 

私のような気になる病の方は念のため持参しましょう。

 

 

 

【証明写真を撮る】

オランダ人にも言われましたが、オランダの免許証の写真は規定がかなり厳しいです。

 

そのため、駅前にある証明写真ブースではなく些か財布に痛いですが写真スタジオを訪れました。

 

これが大成功であり、大失敗でもありました。

 

「前髪分けて!眉毛が見えるように!」と熱血指導して頂いた結果、デコ広免許証が出来上がりました。

 

そこで私からのアドバイスは以下です。

 

  • メイクして行こう
  • 眉毛が出るように撮影されるのでいっそのことおでこ丸出しの髪型で行こう
  • その写真で今後10年車に乗ることになるので、もう一回確認しよう

 

私のノーメイク能面デコ広への後悔が伝わりましたでしょうか。お母さんのアドバイスは聞いておきなさいね。

 

費用:15.95ユーロ(店による)

 

 

 

【市役所:RDWへの申請】

必要書類が揃ったら、市役所経由でRDW(オランダ運輸・公共事業省担当局)に申請しましょう。

 

訪問には予約が必須です。

 

持ち物はこちらです。

 

  • 日本の運転免許証原本
  • パスポート
  • 滞在許可証(ビザ)
  • 大使館からの免許証抜粋証明原本
  • 証明写真(1枚)

 

費用:48.15ユーロ(州による)

 

このタイミングで免許証が一旦自分の手元を離れるので不安になるでしょうが、免許証のコピーと免許証抜粋証明のコピー(合計二通)がもらえるので安心しましょう。

 

 

 

【回収された日本の免許証はどうなるの?】

日本の免許証原本は、オランダの免許証受け取り後数週間で大使館に返還されます。ええ、また大使館に行かなくては、ということです。

 

また・・・なんて言ってはいけません。DenHaagに行きつけの居酒屋でも作りましょう。

 

え?居酒屋ないの?

 

 

 

【▶︎185日ルールに引っかかってRDWからメールが来たあなたへ】

私は一度免許を失効しており、現有免許証の交付年がワーホリでオランダに来ていた年でした。

 

既にオランダにいたのでもちろん185日以上日本に滞在していません。

 

ここで私が冒頭に書いた注意が活きてきます。

 

交付年とは免許を最初に取得した年とは異なります。

 

また、日本の免許証には最初の取得年が書かれていません。

 

この事実に壁を殴って隣の人の部屋に行きたくなるほど悶えました。

 

こいつ全然日本におらんな、とRDWに気付かれてしまった場合以下のようなメールが送られてきます。

 

 

要約しますと”お前185日以上日本おらんやないかい、ほなオランダでも教習に通ってオランダにお金落としなはれや”です。

 

この段階で引っかかった私と同じく不運なあなたは、以下のような追加資料を提出しなくてはなりません。

 

 

  • パスポートの出入国スタンプ欄をデータで送る
  • 前の免許証をデータで送る(英訳の必要があるかもしれません)
  • 引越しの際オランダまで来た航空券をデータで送る
  • 雇用主からの給与明細をデータで送る(英訳の必要があります)

 

出入国は顔認証ゲートを通ってしまっている私と同じくせっかちなあなたも、航空券や前の免許証など代替案がたくさんあります。

 

しかし、そのどれも私には当てはまりませんでした。

 

何故なら実際に日本に185日以上滞在していなかったからです。

 

しかし、RDWのルールでは”最初に日本で免許を取得した年に185日以上住んでいることが条件”となっています。

 

そこで私には二種類の証明書が必要になりました。

 

  • 運転免許経歴証明書(取得年の証明)
  • 戸籍の附票(185日以上住んでいたことの証明)

 

先に書きますが、私は取得年に185日以上住んでいたことを聞かれなかったので戸籍の附票は用意したけれども不要になりました(なんで?もう私との連絡が面倒になったのかしら?)

 

故に今回は運転免許経歴証明書を英文でアポスティーユする方法をお伝えします。

 

免許取得の経歴が全て書かれている神の紙、運転免許経歴証明書日本で入手する必要があります

 

というわけでここからは日本の家族または友人に協力してもらうターンになります。後でちゃんと現金でお礼をした方がいいくらい面倒な工程ですので気を引き締めて読んでください。

 

 

 

【▶︎運転免許経歴証明書の申請方法】

 

自動車安全運転センターという警察官が大量に天下りしていそうな聞いたことのない機関で発行する必要があります。

 

証明書申込用紙はこちらです。

 

日本にいない場合は、申込用紙は代理人に記入してもらう代わりに委任状を書く必要があります。

 

委任状はこちらからどうぞ。

 

手書きで記入しスキャナーを使って日本にいる代理人へ送れますのでバカ高いEMSで郵送の必要はありません。やりましたね!

 

英訳をつけられますので、英文希望を明記しましょう。

 

費用:670円(円の安いこと安いこと)

 

かかる日数:1〜2週間

 

代理人曰く、年末年始でしたが8日間で書類が届いたそうです。

 

 

 

【▶︎運転免許経歴証明書を公証人役場に申請する or ワンストップサービスを利用する】

 

オランダに居住許可が降りている方なら、すでに一度されたことがあるはずのアポスティーユですが、運転免許経歴証明書は私的文書に該当するため、外務省でアポスティーユすることが不可です。

 

不可で怒りが孵化しますね。

 

しかしRDWを始めとするオランダの公的機関に提出するならアポスティーユは必須です。

 

そこで、私的文書(アポスティーユ不可)→公証人に証明して頂き公式な文書化(アポスティーユ可能)→アポスティー

 

この手筈を踏みます。手順が一個増えたんですね。ふざけんな、ですね。

 

永遠に出られないアポスティーユ沼に入ってしまったように感じますが、北海道、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、福岡にある公証人役場ならこの手順を一発でアポスティーユまで持っていくことができます。

 

これがワンストップサービスです。何それ、人生で初めて口にしました。なんでそんな止まりそうな名前をつけたんでしょうね。

 

詳細は外務省の該当ページをどうぞ。

 

私は大阪の代理人に頼んだので参考までに大阪の公証人役場一覧はこちらです。

 

最終的には公証人役場と法務局と外務省のスタンプが押されるのでスタンプだらけの運転免許経歴証明書が出来たら完成です。

 

費用:11500円(2023年の情報)

 

RDWは運転免許経歴証明書の原本を必要としませんので、書類が出来上がったら代理人にデータで送信してもらいましょう。

 

 

 

【RDW:アポスティーユ化された運転免許経歴証明書をRDWにデータで送る】

いよいよRDWに運転免許経歴証明書(アポスティーユ済)を送付します。

 

RDWのサイトのコンタクトフォームからPDFファイルが送れるようになっているので、申請者番号と共に一思いに送りましょう。

 

変なルールのせいで引くほど時間がかかったぞ!と。

 

 

 

【RDW:申請が通るといきなりレターが届く】

 

申請が通ると、何の前触れもなく”免許証が5日以内に準備完了になるので、申請した市役所まで受け取りに行ってください”というレターが届きます。

 

私はコンタクトフォームから追加資料を送付してから6日でレターが来ました。

 

 

 

【市役所:免許証受け取りに必要なもの】

受け取りにも予約は必要です。

 

予約をして軽い足取りで市役所へ向かいましょう。

 

必要なものは一つだけです。

 

  • 有効なID(パスポートや居住許可証)

 

念には念をと、申請時の控え(日本の免許証のコピー控え)を持っていきましたが、パスポートで氏名を確認していたため使用機会はありませんでした。

 

 

 

【費用まとめ】

オランダと日本それぞれで書類を発行しているので、ユーロと円でまとめます。

 

合計その1:121ユーロ

 

  1. 運転免許証抜粋証明(16€)
  2. CBRのオンライン健康チェック(41€)
  3. 証明写真(15.95€)
  4. 市役所での申請(48.15€)

 

合計その2:12170円

 

  1. 運転免許経歴証明書(¥670)
  2. 運転免許経歴証明書のアポスティーユ(¥11500)

 

 

 

【かかった日数まとめ】

4ヶ月かかりました。

 

運転免許経歴証明書の発行とアポスティーユに時間がかかったので、日本で事前に用意できていれば1ヶ月で申請が通ったのではと予想しています。

 

 

 

【アドバイス

交付年に日本185日以下滞在:

取得年を証明することになるため運転免許経歴証明書を日本で用意してくる

 

交付年に日本185日以上滞在:

何も心配せんでええ

 

 

 

発売中!


オランダで免許証がなかった頃の私の配達員ルポです。

 

読んでくれたら嬉しいです。