オランダワーキングホリデー情報局

オランダでのワーキングホリデー(2021-2022)の情報基地。毎年200人行っているはずなのに全員地球からログアウトしたのか、情報が少ないので立ち上げました。最近はオランダの病院で働くブログ。

【おすすめはしない】

オランダに住んでいる人(31歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

 

【若者の芽を摘んだ話】

 

オランダの住宅街にて、熱々のスープで舌を火傷する日々を送っている。

 

先日、私はユトレヒト中心街の配達エリアから郊外のエリアに配置換えしてもらった。

 

私のお世話になっているデリバリー会社”Thuisbezorgd"は、”配達センターから出勤型”と”自宅から出勤型”がある。

 

センターで数ヶ月過ごし、ノウハウは分かったので、今度は自信を持って自宅から出勤に変更したわけだ。

 

その自宅から出勤初日、いよいよ独り立ちかと思いきや、ライダーのリーダーが手取り足取り教えてくれることになった。

 

彼はインドとインドネシアのハーフだ。

 

以前、ティルブルフのホステルの同僚も仲が良かったのはインド人だったので、インドとは不思議な縁がある。

 

彼も色々端折れるだろうと私は、先月まで中心街で働いていたことを伝えた。

 

「そうなの!?僕ね、上司から中心街の方で働かないかって誘われたの。ほら、ボーナスが出るでしょ。ここにはないからさ。どうだった?」

 

そう、私がここで働くにあたってまず確認したのはピークアワーの配達時に出るボーナスの有無だ。

 

郊外、つまりそんなに忙しくない地域なので支給されないとのことだった。

 

私は彼に早口で返事した。

 

「クソ忙しい。特に金曜の夜の帰宅ラッシュは自転車道路がパンパンになるからなかなか抜かせない。あと道路に酔っ払いが出てくるから何回か轢きそうになった。」

 

私はどっちかというと人類のおおよそがそうであるように、新しいチャレンジをする若者の背中は押したい。

 

それが厳しい道のりだと知っていたとしても、とりあえず押したい。

 

「ボーナスは確かに魅力的。配達すればするだけ時給があるからやる気は上がる。だけどマクドでさえ20分は待つし、遅いで有名な韓国料理屋はいつも10人以上ライダーが待ってる。私たちはその列のことをs」

 

「分かった。行かない。」

 

彼は即決だった。

 

なんだか若い芽を摘んでしまったような気がするが、事実をお伝えしたまでだ。

 

そして郊外でのシフト初日を終えた私の感想はこうだ。

 

「もうユトレヒト中心街には戻らない」

 

冬空の下、鳴り止まない通知の中働いたご褒美だと捉えている。

【冬月もエヴァに乗れ】

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【失敗した】

 

オランダの住宅街にて、プレゼントでもらった抹茶の缶に作り方が書いていないので、日々失敗作を作ることに成功している。

 

先日、アニメ好きの同居人に「エヴァは好きか?」と尋ねた。

 

私は2010年代に入ってからTVシリーズを完走した新参者だ。

 

逆にいうと熱量もまだ見たてに近く、高いのだ。

 

「暗いから好きじゃない」

 

ほう。

 

アニメ好きは≒エヴァ好きと考えていたので、驚いた。

 

何故なら私の周りの強度のアニメ好きはカヲルくん推しだし、アスカ一筋の友人も知っている。

 

かくいう私は周りにひたすら迷惑をかけるシンジくんに共感を覚えている。

 

そういえば、私にも”あの作品随分暗いけど人気だよな”と感じた作品がある。

 

天空の城ラピュタ”だ。

 

ラピュタは雰囲気が暗く、ストーリーも壮大過ぎていまいち好きになれない。

 

そしてさまざまなトラウマがそうであるように、決定打は作品に直接関係ない。

 

ラピュタの主題歌を、私の中学の担任の先生はあろうことか合唱コンクールの自由曲に選んだ。

 

自由曲とは生徒が多数決で決めるものではなく、私のクラスでは”先生が自由に選んだ曲”という意味だった。

 

独裁政権にもほどがある。

 

私は年に一度の合唱コンクール、来る日も来る日もあまり好きでない暗い作品の暗い曲を練習した。

 

男性パートのハモリは美しいと思うが、練習で何度も聞く度にますます嫌いになっていった。

 

私のクラスは特別運動音痴が集められたクラスで、体育祭より後に開催される合唱コンクールくらいしか活躍の場がなかったのだ、そりゃクラスメイトの気合いも入る。

 

結果、練習しまくった暗い曲で学年一位を取ることができた。

 

1/3だが、1位なものは1位だ。

 

私はエヴァの暗さとラピュタの暗さ、何が違うのだろうと考えた。

 

行間だ。

 

私は行間多めで、あとは想像にお任せされる作品が好きなのだ。

 

場面場面を切って貼るを繰り返す編集が、いいとこどりのようで好きなのだ。

 

同居人にはエヴァを私のラピュタのようにますます嫌いになってほしくないので、ひっそり観る予定だ。

【安く買えたか確認するよね】

オランダに住んでいる人(31歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。

 

 

【近所の異世界

 

オランダの住宅街にて、晴れていたのに私が散歩に出ると曇る日々を送っている。

 

引越し先の近所に、トルコ系スーパーがある。

 

今まで住んでいたハーグではインド、アジア系スーパーをよく見かけたが、ここはトルコ系が多いということなのだろう。

 

スーパーなのだが、店頭には青果店よろしく果物や野菜がぎっしりと陳列されている。

 

その色とりどりのフルーツを買うついでに、中を見学したかったのだ。

 

大阪では見たことのない大きさのトルコ系スーパー。

 

りんごを袋にぎっしり詰め、「買うものはちゃんとあるんです冷やかしじゃないんです」と言わんばかりに右手に下げながら入店した。

 

入店すると、いきなり精肉コーナーだった。

 

見渡しても、オランダでよく見かけるチーズ売り場はない。

 

なるほど、何にでもチーズをかける文化はここにはないらしい。

 

精肉コーナーを飛ばし日用品売り場に来ると、ここはオランダでもよく見かける洗剤が並んでいた。

 

しかし、そういえば鮮魚コーナーがなかった。

 

チーズと魚は、普通のスーパーの二倍の大きさは存在する精肉コーナーに吸収されたのだろう。

 

入り口ではわからなかったが、ゆるやかな曲がり角があり、割と広々としている。

 

角を曲がると、お菓子コーナーになった。

 

ここにもLaysのチップスや、チョコレートが多数陳列されていた。

 

よく見ると買いたくなってしまうのでお菓子コーナーを吟味することはやめた。

 

さて、もう一つの目的であるトイレットペーパーはなかった。

 

こういう何とか系スーパーにトイレットペーパーがないことを、学んだ一日だった。

 

帰りにアルバートヘインに寄り、りんごが割高なのを確認してからトイレットペーパーだけ手に取り店を後にした。