オランダに住んでいる人(30歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。
【障害物競走かよ】
今月、私はやっとオランダでコロナ接種証明書(QRコード)を受け取った。
8月に渡航した際には日本の証明書(紙)を持っていたにもかかわらず、オランダでは有効ではなかった。
その間私はバーに誘われたのを一回断らざるをえなかった。
こう聞かれたのだ。
「次の店はQRコードいると思う」
それがこの国での接種証明書の呼び名だ。
9/26から、飲食店の室内に入るためにはQRコードが提示必須になった。テラス席ではいらない。
美術館や電車はこれには含まれない。
このルールは体感では発表から一週間で施行された。ものすごく早かった。
そして泡を食ったのは"EU圏外で接種した人"と"BSNナンバーのない外国人"だ。
このホステルだと、私とインド人だ。
「この街で打ったのに、発行できないってさ」
彼はBSNナンバーを持っているはずだが、何故だか発行してもらえなかったらしい。
「EU圏外で接種したら発行するためにBSNナンバー取って、予約してユトレヒトの事務所まで行かないといけない」
週5で働いている私にとって、9時から17時まで1時間半かかる街に足を伸ばすことは難しかった。
おまけに必要となるBSNナンバーの発行は、自分の市の市役所では出来なかった。
さすが規模の小さい街。
結局、隣の市役所まで行く羽目になった。
その隣の市役所の予約、最初は11月頭に取れた。
10月初旬に予約したのにである。
そこから予約の更新ボタンを連打する日々が始まった。
なんとか一週間先に空きを見つけられたこと、奇跡に近かった。
ユトレヒトの事務所訪問は電話のみの予約だったので、空いている時間に電話するとすぐに繋がった。
空いている日付も直近で、スムーズに予約できた。
実際事務所に行ってみると、インテックス大阪のような巨大な施設に心斎橋BIG CATくらい少人数が集まっていた。
箱を間違えている。
数多の試練を乗り越えて私は無事に発行に至ったのだ。
さて、インド人の方はどうだっただろうか。
「市役所に電話したらさ、五日以内に封筒を送るだって。そこに番号が書いてあるから、それをアプリに入れたらQRコードが出てくるらしい」
めちゃくちゃ簡単だった。
っていうか、最初から調べておけば出てきそうな対応じゃないか。
私たち二人はお互いの健闘を称えグータッチした。
「コロナなら入れないの分かるけど、打ったのに入れてくれないのはおかしい」