オランダに住んでいる人(31歳・♀)が送る限りなく異世界オランダ日記。
【誤解は解けた】
オランダの住宅街にて、屋上から急転直下でベランダを通過する鳩を眺めながら”無謀運転”と思う日々を送っている。
先日、友人の誕生日をお祝いした。
友人の家にお邪魔した際にリビングを、本人に気づかれる前に飾りつける予定だった。
予定と書いてしまったからには、お分かりいただけただろうか。
無事に、三角形のフラッグの飾り付けの途中に本人に見つかった。
もうちょっとキッチンいてくれると思ったのだが。
私はこういうものを用意する際はネタバレ防止を徹底するタイプだ。
しかし、思ったよりも沈むソファに足を取られたのと、一瞬で何処に置いたか忘れるテープを探すのに手間取った。
友人のリアクションは「ははは」と壁を見た後「ありがとう〜」と口にしてくれた。
にこやかな笑みを浮かべながら。
それだけだった。
私は次に来るあの動作がないことに疑問符だった。
スマホを手に取りパシャパシャ。
自撮りでパシャパシャ。
そう、私にとって最高のリアクションは”言葉”ではないのだ。
”写真”
写真に思わず撮りたくなるほど、心が揺れたのだと表情や言葉にしなくとも、行動で感じるのだ。
別に感動していなくとも写真に撮る、撮ってしまうといった方がぴったりくるだろうか、そういう人が私の年代に多いことは知っている。
”写真フォルダがごはんでいっぱいになる”悪癖を知っている上でも、「後で見返したり、誰かに説明する時に出すのかな?」と嬉しいものなのだ。
結局私の友人は「その写真後で送って」と私に言付けした。
そうか、誰かが撮るから写真なんて送ってもらえばいい族だったか。
写真フォルダパンパン族、後からくれくれ族、他にも写真に関する族がいたら知りたいので教えていただきたい。